遊びココロのある屋根って?
昨日、栃木のK瓦店の事務の方より激励メッセージを頂きました。
(K瓦店の方とは今回の東日本大震災を通じて交流を深めさせていただいています。)
K瓦店の事務の方より 「ブログみてますよ。ゴアテックスの近所に会社があるんですね・・・・・・・・・・」広安瓦建材MAP
いろいろな方々に支援・応援されありがたいことです。今後もみなさんどうぞよろしくぅぅ ヾ(@^(∞)^@)ノ
さて、今回の施工は遊びココロのある屋根にチャレンジです。ただ、今の時勢予算もシビアでその範囲内で作品をしあげていくためには様々な条件が揃わないとできません。
今回の条件は
屋根面積89㎡ 雨漏り箇所3カ所あり
屋根と壁のつなぎ目板金工事 7m
軒天腐蝕 17㎡ と 屋根板ベニヤ板増し張り大工工事89㎡
樋劣化 軒樋9.2m 竪樋8.2m
外装塗装 170㎡ 各箇所ヒビあり
それに絡む安全対策費
として当初201万(税別)のお見積もりを御提案させていただきました。
しかし、予算の都合で「150万(込み)で工事がしたい」とH様
その結果今回は雨漏りの工事に絡む所だけの工事でということになり、
『屋根工事』 『軒天工事』 『屋根と壁の繋ぎの板金工事』 =130万(込)で決定
軒先には京花鎌唐草をつかっている
ほぉぉ~きっちり釘留めもしているんじゃなぁ。
棟は熨斗丸納めですっきりかぁ。鎌唐草と合わせた施工をしているんだな。 やるな
エッウン なんじゃ 棟の近くにみえる黒い汚れのようなものは (ノ゚ο゚)ノ
さすがプロ 良くぞ気づいて頂けました
今回は直接お客様と交渉ができるという条件の中でモデル屋根としてのキャンペーン内容・価格をご呈示させていただきました。
そのモデルキャンペーン屋根とは・・・・
今回H様邸で利用させていただいた淡路製燻し瓦。これは統一した色で葺きあげることにより日本瓦特有の‘アジ’を生み出す製品です。当然仕上がった時に色むらがあることはクレームになります。
んが
そのタブーな領域にチャレンジすることにより遊びココロのある屋根を演出。
色むらのある瓦を最初から混ぜて葺きあげていく方法です。
※左下の当たりに炎が掛かってムラになっている。
「だけどムラのある屋根表情っておかしくない?」
確かにおかしいと思えばおかしいですよね。 グフフッ(・ω・)/
しかぁし
そこにあるコンセプトとは「外壁リフォームしました。屋根を葺き替えしましたぁ、だけど壁の塗装は予算がなかったのでしませんでした。この屋根と壁のコントラストは予算の都合上仕方ありませぇ~ん」のような言い訳がましい仕上がりにはゆるされるのでしょうか。
また淡路の瓦製造メーカーM窯業の部長にも今回だけ無理をきいていただけることも好条件。
と、まぁ、こじつけのような感もありますが、条件も揃った。ということで。
あぁ、ありがたや・ありがたや
瓦1枚の状態 (焼けすぎた状態の瓦を利用しています)
1年に1度は遊びココロのある作品にチャレンジできれば屋根屋冥利につきます。
しかし予算がキ・ビ・シ・イ o(;△;)o