日本の三大瓦産地《淡路》へ
淡路と言えば、みなさん何を想像されますか?
たまねぎ?それとも・・・。。。???
実は淡路は日本の三大瓦産地【愛知(三州瓦)・島根(石州瓦)・淡路(淡路瓦)】の一つです。
そこで先日、淡路へ瓦が出来るまでヒストリーを勉強してきました。
瓦は毎日見たり触ったりしておりますが、土を採取する場所は初めて見ました。
200~300万年前の土と言われている土を採取する場所は、まるで小さなグランドキャニオンのようでした。
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こんなに深いところまで掘って採取。 水たまりができたら、当分作業は中止だそう。
採取してきた土を乾燥。
手前の土は土色をしていますが、乾燥風化すると真ん中のグレーになるそうです。
これらは緑泥石(りょくでいせき)というそうです。
採取された土がいろんな配合で粘土土となり、それぞれの瓦の形に成形されます。
そして、このまま乾燥させます。
成形されてすぐの状態で何かに当たると当然グニャ~となります。
たまたまそのようなものを見つけましたが、カッコ悪いからと撮影NGでした(笑)
乾燥するとこんな感じになります。
瓦の模様が変わったものですが・・・
乾燥させたものに『はけ土』と呼ばれるものを塗ると、こんな感じに白っぽくなります。
この『はけ土』を塗ることによって、瓦の光沢がでます。
焼きあがったものがこちらです。
様々な工程があって、ようやく瓦が出来上がります。
ちなみにこちらが単窯といわれるもので、この中で焼かれます。
下の方に炎が見えてます。
こちらはトンネル窯と呼ばれるものです。 遠い先に外の明かりが見えてますが・・・
その長いトンネルの距離をレール上で往復しながら、焼成温度を徐々に変えながら焼きます。
淡路瓦は焼成温度が1000℃前後で、粒子が細かく、色つや・仕上がりが美しい瓦です。
夏場の工場内は蒸し風呂状態だそうです。
来年の干支瓦(戌)も準備段階でした。
当社も来月 まちゼミ として《干支瓦に色づけをしよう》を企画しております。
近日中に詳細アップしますので、ご興味のある方は是非ご参加ください。
ヨーロッパに敷き瓦として輸出される瓦も大忙しで出荷準備されていました。
途中、こんな可愛らしい瓦の置物もありました。。。♡
“この紋所がめに入らぬか~”
の家紋入り瓦も発見!!
日頃、屋根工事をして瓦に触れることが多いですが、今回のヒストリーで瓦に対する気持ちがより変わりました。
【日本人なら瓦屋根】 やっぱり瓦は伝統ある良いものです。
これからも、家を守る一番てっぺんから可愛らしい小物までいろいろとある瓦をお客様に自信をもって提供していきたいと思います。
瓦・屋根工事に関するお問い合わせは なんでもお気軽にお問いあわせください。
瓦が出来るまでヒストリーにいろいろとご協力いただきました淡路のK氏。ありがとうございました。