施工事例:お家の気になるあれこれ②
前回の<お家の気になるあれこれ①>で瓦のズレや落下の事例をあげました。
瓦のズレや落下がすぐ雨漏れに繋がるケースばかりではありませんが、早急に対応するのが大切な家を守るためには必要なことです。
では『なぜ雨漏れはおきるのか』
瓦屋根は、瓦の下にルーフィング(下葺き材)と呼ばれる防水材が設置されています。
さらにその下には野地板という下地が施工されています。
雨漏りが発生する=浸入した雨水が瓦・ルーフィング・野地板をすべて通り抜けて屋内に流れ落ちているということになります。
そのため、ルーフィングが雨水を防いでいる場合は、瓦がずれていてもすぐに雨漏りが発生しない可能性があります。
しかし!!
瓦のズレですき間ができていると、瓦の下にあるルーフィングが直接天候の影響を受けるようになりますね。
この状態が続くとどうなるか・・・
ルーフィングが劣化し、野地板破損につながる可能性が高くなります。
その結果、雨水が浸入して雨漏りの原因になるおそれがあります。
《ルーフィングの寿命は瓦よりも短い》って知ってました??
瓦の寿命は数十年と言われているのに対して、ルーフィングの寿命は15年~20年程度と言われています。
瓦が破損していなくても、ルーフィングの寿命がきていると雨漏りが起こる可能性があるんです。
屋根瓦の施工から15~20年程度経った場合は、屋根の点検・メンテナンスの検討をおすすめいたします。
お家を守る上で大事な役目の屋根瓦。
ズレや破損などの不具合を発見したときは早めに修理を行うと安心ですね。
【瓦ズレ】
~施工前~

↑どこがズレているか分かりますか?
一番右の袖瓦の下側にあります・・・
~施工後~

ビスでしっかり留め付けを施しました。
~施工前~

玄関上に銅板一文字葺き瓦があります。

よく見ると銅板にサビ・瓦にヒビが入っています・・・
~施工後~

銅板張替え、瓦の葺き替えをしました。
~施工前~

銅板に雨漏れ痕が確認できます。

~施工後~

銅板の張替
